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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第5章 勇者光邦

「いぃぃぃやぁぁぁぁーーー!」

光邦は戦慄な悲鳴を上げて、チョットにしがみついた。

「み、光邦、力を入れないで下さい……それに叫んだら見付かります」

「あれはダメなやつ……早くここから去りましょ」

かじられた跡が、地球のホラーのように赤くなく、緑に染まっていたのが、また違った恐怖を生んだ。

「あ……」チョットが一点を見つめて硬直した。

「なに、どうしたの」

「出ました」とチョットが示した先には……。





続く。



「いや、そりゃ続くだろ! てか、なにあれ!」

目の前にいたのは、体調5メートルはあるだろうか。

前身紫色の、カマキリのような生物だった。

「え、あれが?」

「ダイトーロです」

そりゃ、人も捕らえて食うわ……と思えるくらいの大きさ。

「逃げましょう、あんなの勝てないわよ」

「恐怖で足が動きません」

「なにやってんのよ!」

光邦はチョットを抱えようとするが、脱力しているのか、体が重く感じる。

「しっかりしなさいよ。あんたが死んじゃったら、私地球に帰れないのよ」

ダイトーロの体は少しずつ色が変わり、緑と茶色の二色になった。

「森の色に擬態してます」

「てか、もう存在バレてるのにね」

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