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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第6章 トリセンナシ国

門番は腰にぶら下げた剣を引き抜いた。

その姿を見て光邦は、

(あら、いい男ね)

門番は「いいか、よけいな事をしようとするな」と剣をチラつかせる。

光邦は、ソッと近寄り、

「まあまあお兄さん、ちょっとあの木陰にいきましょうよ。ちょっと涼みたいからさぁ」

そこは茂みに囲まれた大きな木のは下。

門番は、「ここでいいだろ」

「疲れてんのよ。質問だけなら、あそこでもいいでしょ」と光邦は門番の腕を引き、茂みまで歩いていった。

「ちょっと待て、おい!」

二人は茂みの中に隠れていった。

ガサガサっと茂みが揺れ、その都度、「なにをする!」「やめろ!」「うわぁっ!」
「おおぅ!」「アハぁ……」


やがて、声はしなくなった。

数分後、色艶のいい恍惚な表情を浮かべながら光邦が出てきた。

「なにをしてたんですか?」

うっすらとピンク色の汗を垂らしたチョットが訊ねると、光邦はほほを紅く染め、

「久しぶりだったから燃えちゃった」

チョットが茂みを覗きにいくと、生尻をあらわにした門番が、肛門から煙を出して倒れていた。

「これは、なにがおこなわれたんですか?」

「チョット、あなたはどう思ってこの時間を過ごしました?」

「ダイトーロ以上の恐怖です」

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