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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第6章 トリセンナシ国

それどころか、ターキー国ではそんな作法をやってなかったような気がする。

すると、二人の男性が中から姿を現した。

一人は背の高い、緑の髪の毛をした長髪の高齢な男と、もう一人はBTSにいそうな、光邦が好みそうなイケメンであった。

「これはチョットさん、こんな最中に他国に訪れるとは、いったいどういうことでしょうな」と言ったのは、イケメンで方だった。

光邦は股間を押さえながら、「アカン、見てるだけでイキそうやわ」とチョットの後ろに隠れる。

「あなたが、勇者アーナル殿と来たということは、あまりいい話に受け取れないこともございますぞ」今度は、高齢の男が言った。

「この人なら大丈夫そう」と光邦は直立でチョットの横に立った。

チョットは話を始めるまえに、一言添えた。

「まず、私達は戦いにきたわけではありません。持っている武器は、ジャングルでの危険生物への威嚇対応用ですので、まず武器は床に置いておきましょう」

そう言って、チョットは四角いおろし金を置いた。

光邦も、剣を床に置いた。

「てか、あんたおろし金でなにをするつもりだったのさ?」


イケメン男が、光邦の前に立つ。

「私、トリセンナシ国大臣を務めます。シツレと申します」

「あんたが大臣なんかい」と光邦は再び股間を押さえた。

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