
え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第7章 ガシ国
つまり、ガシ国はひらパーの敷地二個分しかない小さな国なのだ。
「小さいわね。どこぞの集落より小さいんじゃない? でも、あなたなんであんな漫才のふりが出来るのよ。私もよく返せたもんだわ」
「アーナル様を探しに行った時に、社会勉強のために劇場を見にいったのです」
「それで漫才覚えた!?でも日本のお金持ってないのに、よく入れたわね」
「こっそり入りました」
「あんたなら出来そうだわ。くだらないことやってないで、早く終わらせましょ。そうしたら、私帰れるんでしょ」
「もちろんです。いま、私の船も整備中です。必ず、地球に戻します」
光邦はガシ国に向かうため、立ち上がった。
「待ってくれ」
後ろから男性の声がする。
振り返ると、そこにいたのは、元トリセンナシの大臣、シツレだった。
「あら、どうしたの? まさか、お尻の快感に目覚めた?」
「まさか……ハァハァ、二人に伝えたいことがあって……ハァハァ、追いかけてきた」
シツレは、ピンクの汗を流し息を切らしながら言った。
「なにかありましたか?」とチョット。
シツレは何度も息を飲みながら、呼吸を落ち着かせる。
「ぅ……さっき、国王が自害され、お悔やみを述べるために、部屋に行ったんだ。だが、国王の亡骸がどこにもないんだ」
「小さいわね。どこぞの集落より小さいんじゃない? でも、あなたなんであんな漫才のふりが出来るのよ。私もよく返せたもんだわ」
「アーナル様を探しに行った時に、社会勉強のために劇場を見にいったのです」
「それで漫才覚えた!?でも日本のお金持ってないのに、よく入れたわね」
「こっそり入りました」
「あんたなら出来そうだわ。くだらないことやってないで、早く終わらせましょ。そうしたら、私帰れるんでしょ」
「もちろんです。いま、私の船も整備中です。必ず、地球に戻します」
光邦はガシ国に向かうため、立ち上がった。
「待ってくれ」
後ろから男性の声がする。
振り返ると、そこにいたのは、元トリセンナシの大臣、シツレだった。
「あら、どうしたの? まさか、お尻の快感に目覚めた?」
「まさか……ハァハァ、二人に伝えたいことがあって……ハァハァ、追いかけてきた」
シツレは、ピンクの汗を流し息を切らしながら言った。
「なにかありましたか?」とチョット。
シツレは何度も息を飲みながら、呼吸を落ち着かせる。
「ぅ……さっき、国王が自害され、お悔やみを述べるために、部屋に行ったんだ。だが、国王の亡骸がどこにもないんだ」
