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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第7章 ガシ国

光邦がぶちまけた場所は、この小屋の食糧庫であり、バケツは小さな樽で中には、自家製のお酒が入っていた。

この星ではお酒を造ることは合法であり、出来上がるには、2年の発酵を要する。

もうすぐ出来上がる直前に、光邦のババが落とされ、すべてが台無しとなった。

井戸から水を汲み、光邦の飛ばした物を、なぜかチョットが掃除する。

食料はすべて処分するはめに。

飲料水には匂いが染み込み、飲めた物ではなかった。

光邦は、塞ぎ込むオイドを上から見下ろす。

「あなたが悪いのよ。くだらない物を飲ますから、くだっちゃったのよ。ダジャレよ、笑いなさい」

「笑えるか! 貴様、なんなんだ! なんで猛毒がきかない」

「さあ、おそらく、ここの星の者じゃないからかしら? 下痢で終わったわ」

「下痢だぁぁ!? ペンの先ほどの量で人が即死するくらいのものを、大サジ一杯入れたんだぞ」

「そのせいで、まだお尻がヒリヒリするわよ。軟膏かなんかないの?」

「お前が汚した食糧庫にある。勝手に食え」

「軟骨じゃないわよ。てか、なんの軟骨が食糧庫にあるのよ」

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