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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第8章 アーナル

宿を出て国を出ようとすると、国を囲んでい塀はすでに取り壊されていた。

目の前には、前日渡ってきた川が見える。

「あら、あの川だわ。なんか、オイドがいなくなったのが、嘘みたいね。でも、あんな塀が無くなるなんて、仕事が早いわね」

「ここは職人の多い国だったからな。戦争になる前は、ターキーもトリセンナシも、よくガシから職人を派遣して仕事をしてもらってたみたいだぜ」

「て、ことは、川のほとりでなにやら作業をしているのは、有能な職人さんかしら」と光邦が指を差す方向には、数人の男性が地球では、見たことのないよう道具を使ってなにやら作業をしていた。

チョットはその様子を確認するため、川辺まで走っていった。

そして数分で戻ってきた。

「光邦が作った船を真似して、同じ物を作ってるようです」

「船?」とアーナルは顔をしかめる?

この星での船は、袋に浮力のあるものを詰めて出来た物が船だ。

初めてイカダを見るアーナルは、なんだあれはと目を丸くする。

「あれが船なのか? 船と言うより板だな」

「板ものせてるのよ。あれ、私とオイドとチョットの三人で作ったのよ」

その話を聞いて、周りの職人達が、よってたかって光邦に「アレを作ったのはきみか!」「あれはどんな発想で、あの型になったのかね?」などの質問を投げかけると、

「そんなの答えようがないわよ!」

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