え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第9章 ナナミー国
「アーナル様、この光邦はこの星の住民に比べ、知識と腕力が桁違いなんです。必ず、この戦争にて我々の力になること間違いないのです」
「地球人が、我々より優れているのは、私も地球に行ったことがあるからわかる。だが、お前達は本当は戦争を止めたいんだろ?」
アーナルは指を突き上げる。
「イタタタタ、ちょっと指抜きなさいよ!
このままいったら鼻から顔がめくれ上がって、私の首から下がフード付きパーカーみたいになるわ!」
「いちいちうるさいやつだな。鼻から涙流して何を言ってる!」
「鼻から血を流してんのよ! 頭から赤い汁流して泣いてるあんた達とは違うの!」
アーナルは光邦の鼻から指を抜くと、自分の上着になすりつけた。
光邦は片穴から赤い線を伸ばし、「汚いって感覚皆無なのね」とヒリつく鼻を撫でた。
アーナルは深呼吸をして落ちつくと、「光邦、そこまで共通した偶然なんてあり得ない。きっと間になにかあるはず。私はそれを知りたい」
「まず、惑星を越えた親戚でないことは、わかるの。なにか引っ掛かるから、きっとこの星になにかあるんじゃない?」
「お前、なぜ地球でアーナルと名乗ってたんだ?」とアーナルが聞く。
「その名前は、誰かにつけてもらったのよ」
「地球人が、我々より優れているのは、私も地球に行ったことがあるからわかる。だが、お前達は本当は戦争を止めたいんだろ?」
アーナルは指を突き上げる。
「イタタタタ、ちょっと指抜きなさいよ!
このままいったら鼻から顔がめくれ上がって、私の首から下がフード付きパーカーみたいになるわ!」
「いちいちうるさいやつだな。鼻から涙流して何を言ってる!」
「鼻から血を流してんのよ! 頭から赤い汁流して泣いてるあんた達とは違うの!」
アーナルは光邦の鼻から指を抜くと、自分の上着になすりつけた。
光邦は片穴から赤い線を伸ばし、「汚いって感覚皆無なのね」とヒリつく鼻を撫でた。
アーナルは深呼吸をして落ちつくと、「光邦、そこまで共通した偶然なんてあり得ない。きっと間になにかあるはず。私はそれを知りたい」
「まず、惑星を越えた親戚でないことは、わかるの。なにか引っ掛かるから、きっとこの星になにかあるんじゃない?」
「お前、なぜ地球でアーナルと名乗ってたんだ?」とアーナルが聞く。
「その名前は、誰かにつけてもらったのよ」