え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第9章 ナナミー国
光邦は口の中の皮をベロベロにしながら、熱いコーヒーをグイグイ飲み干す。
「そりゃ、娯楽も少しはなかったら面白くもないわよ。戦争もよくわかんないしさぁ、てか、国王に依頼されたの?」
ウラユは自分のコーヒーに軽く口をつけ、人差し指で口元についたしずくを拭うと、
「ナナミーで勇者をされてる方が、戦うのは自分だけでいいし、戦争である今こそ、住民には楽しく笑ってほしいってことで私達を招いてくれたんです」
「勇者?」
反応したのはアーナルだった。
すかさずウラユが、「あ、待ってください。戦うのは、お笑いショーが終わってからにして下さい。もし、ナナミーの勇者さんが負けたら、私達ギャラが入らないので」と右手の人差し指と親指で丸を作る。
「あんた、ナナミーの勇者の姿は見たのか?」アーナルは勇者のことが気になるようだ。
「はい、地球に帰った時だから、ついこの間に会いました」
「どんなやつだ?」
「どんなやつって、身長が高くて、スキンヘッドで頭に世界地図みたいなタトゥー入れてました」
「え?」
今度は、光邦が反応した。
アーナルは席を立ち、「よし、明日はナナミーの中心地に向かう。まず、勇者と会おうじゃないか」
「そりゃ、娯楽も少しはなかったら面白くもないわよ。戦争もよくわかんないしさぁ、てか、国王に依頼されたの?」
ウラユは自分のコーヒーに軽く口をつけ、人差し指で口元についたしずくを拭うと、
「ナナミーで勇者をされてる方が、戦うのは自分だけでいいし、戦争である今こそ、住民には楽しく笑ってほしいってことで私達を招いてくれたんです」
「勇者?」
反応したのはアーナルだった。
すかさずウラユが、「あ、待ってください。戦うのは、お笑いショーが終わってからにして下さい。もし、ナナミーの勇者さんが負けたら、私達ギャラが入らないので」と右手の人差し指と親指で丸を作る。
「あんた、ナナミーの勇者の姿は見たのか?」アーナルは勇者のことが気になるようだ。
「はい、地球に帰った時だから、ついこの間に会いました」
「どんなやつだ?」
「どんなやつって、身長が高くて、スキンヘッドで頭に世界地図みたいなタトゥー入れてました」
「え?」
今度は、光邦が反応した。
アーナルは席を立ち、「よし、明日はナナミーの中心地に向かう。まず、勇者と会おうじゃないか」