え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第9章 ナナミー国
ウラユは、カップをテーブルに置くと、「じゃ、夕食にしましょう。食料はあるんで、皆様の分はお作りできます」と言ってキッチンにむかった。
ゲンブも立ち上がると、「じゃあ、手伝うよ。最近動画で大根ステーキと天津飯覚えた」と同じくキッチンに向かったが、本当は異星の会話についていけないため、その場から離れたかっただけだ。
光邦は、ゲンブを目で追うとチロッと舌舐めずりをした。
「ねぇ、さっきウラユちゃんが言ってた勇者って、なんか心あたりあるのよね」
「心あたり? 誰なんだ?」とアーナルが目を光らせる。
「なんかさぁ、話が繋がるのよ。私の源氏名をアーナルとつけたのが、地球のゲイバーで同じ仲間だったハゲの地球儀こと笛羅千代なの。それとウラユちゃんが言ってた頭に世界地図のタトゥー入れたやつ。笛羅もそうなのよね。ひょっとしたらと思ってさ」
「しかし、私は頭が地図になってるようなやつに心あたりはない。ナナミーの勇者とは別人だとは思うが……」
「だけど、これは、確かめたほうがいいわよ。確かめるのは、あの二人がステージを終えるまで待っててあげましょうよ。それまでは、停戦ってことでいいんじゃない」
「しょうがないか」
ゲンブも立ち上がると、「じゃあ、手伝うよ。最近動画で大根ステーキと天津飯覚えた」と同じくキッチンに向かったが、本当は異星の会話についていけないため、その場から離れたかっただけだ。
光邦は、ゲンブを目で追うとチロッと舌舐めずりをした。
「ねぇ、さっきウラユちゃんが言ってた勇者って、なんか心あたりあるのよね」
「心あたり? 誰なんだ?」とアーナルが目を光らせる。
「なんかさぁ、話が繋がるのよ。私の源氏名をアーナルとつけたのが、地球のゲイバーで同じ仲間だったハゲの地球儀こと笛羅千代なの。それとウラユちゃんが言ってた頭に世界地図のタトゥー入れたやつ。笛羅もそうなのよね。ひょっとしたらと思ってさ」
「しかし、私は頭が地図になってるようなやつに心あたりはない。ナナミーの勇者とは別人だとは思うが……」
「だけど、これは、確かめたほうがいいわよ。確かめるのは、あの二人がステージを終えるまで待っててあげましょうよ。それまでは、停戦ってことでいいんじゃない」
「しょうがないか」