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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第9章 ナナミー国

すると洗い物を済ませたゲンブが、デザートのガトーショコラがのったお盆を運びながらウラユに言った。

「兵士ってのが聞き取れたけど、今日その兵士ってのが来るとか言ってなかった?」

どうやら、アーナルとチョットの会話が少し聞き取れたようだ。

ウラユは「うん、タイムスケジュールを持ってくるって。だから、そこのクリリンさん隠れてた方がいいんじゃない?」と、小皿を並べる。

光邦は、乙女のようにキャハッとガトーショコラの皿を取ると、「大丈夫よぉ、本物のアーナルちゃんがいるもの。この前は、私の顔見て逃げていったもの」と言ってアーナルの顔を指差した。

「私を化け物みたいに言うんじゃない!」

「なに言ってんの、日本にいたらこの顔はすでにモンスターなのよ。一度私のドラァグクイーンのショー見てみなさいよ。拍手より吐き気が先に浴びるわよ」

「たしかに、日本に行った時、知り合った人は私に慣れるまで二回ほどトイレに行って、が行からの奇声をよく上げていたわ」

「もう、その洗礼を浴びてるなら大丈夫よ。私と一緒に、地球にきなさい。立派なオカマにしてあげるわよ」

「私は元から女だっ!」

チョット以外の三人は、戦慄なる視線を向けていた。

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