え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第9章 ナナミー国
デンブは小屋に入り、アーナルと向かい合わせにテーブルについた。
デンブはアーナルから目をそらし、チョットや光邦に向かって話した。
「俺とアーナルはこの星で、他国同士でありながら、恋人関係だったんだ」
「あなた、この顔が好みなの? 結構、いい趣味してるわね」と光邦。
「アーナルは地球でいうとアリアナ・グランデのような」
「炎上するからやめなさい。あれでアリアナ・グランデなら、私がメイクしたらそうなるってことじゃない。あなた、私をアリアナ・グランデとして見てたの?」
「そうじゃない。俺は、まず地球に行ったアーナルを追いかけてきたんだ。この星では他国での恋愛は許されておらず、地球でなら自由なんじゃないかと思ってね」
「じゃあ、ちょっと待って。私がアーナルに似てたから、あの店に入ったの?」
「最初に見た時は、ここに居たんだと喜んだ。だが、喋ってゼロコンマで悪臭魔族がかった腐ったおっさんだったとわかった。さすがにあの時は、世界は酷な試練を与えるものだと感じたよ」
「悪臭魔族って、初めて聞く単語で渋く傷付くことを言わないでくれる? つまり、私の顔を見てアーナルに似てたから、アーナル壺菊ってつけたのね」
「壺菊は初めて入った美味しい定食屋さんの屋号だ」
「私の源氏名なんだったのよ」
デンブはアーナルから目をそらし、チョットや光邦に向かって話した。
「俺とアーナルはこの星で、他国同士でありながら、恋人関係だったんだ」
「あなた、この顔が好みなの? 結構、いい趣味してるわね」と光邦。
「アーナルは地球でいうとアリアナ・グランデのような」
「炎上するからやめなさい。あれでアリアナ・グランデなら、私がメイクしたらそうなるってことじゃない。あなた、私をアリアナ・グランデとして見てたの?」
「そうじゃない。俺は、まず地球に行ったアーナルを追いかけてきたんだ。この星では他国での恋愛は許されておらず、地球でなら自由なんじゃないかと思ってね」
「じゃあ、ちょっと待って。私がアーナルに似てたから、あの店に入ったの?」
「最初に見た時は、ここに居たんだと喜んだ。だが、喋ってゼロコンマで悪臭魔族がかった腐ったおっさんだったとわかった。さすがにあの時は、世界は酷な試練を与えるものだと感じたよ」
「悪臭魔族って、初めて聞く単語で渋く傷付くことを言わないでくれる? つまり、私の顔を見てアーナルに似てたから、アーナル壺菊ってつけたのね」
「壺菊は初めて入った美味しい定食屋さんの屋号だ」
「私の源氏名なんだったのよ」