え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第9章 ナナミー国
デンブは、なぜゲイの世界に身を置いたのか?
地球に行ったアーナルを追いかけるため、自身も地球に行くことを決意。
怖いものはなく、腕っぷしに自信はあったが、自分よりもはるかに若いチンピラ二人に向かって、「おい、お前達、これから俺の下部となり町を案内しろ」
その後、デンブは10秒足らずでアスファルトに顔を埋められた。
地球人とは、力の差が大きく武闘派のデンブでさえ、まったく手を出せなかった。
そこに現れた、ゲイバーの経営者に助けられ、ビジネスオネェになってしばらく地球に滞在することを決意した。源氏名は「笛羅千代(ふえらちよ)」。これは、当時いた先輩オネェから頂いた源氏名であり、地球人としての名前だった。
光邦が入ってきたのは、その数週間後だった。
「あんた、あのゲイ親父に声かけられたの? 運がよかったわね」
「なにが運がいいだ。いまでは、あの世界に足を踏み入れたことに対し俺は終わってると思っている。それに、お前がメイクした顔で店に入ってきた時は、本当にアーナルはここにいたんだと思ったよ」
「私、それを聞いて、いまアーナル本人に申し訳ないと思ったわよ」
それについてアーナルは、「私の顔と名前で遊ばないでくれ」と呆れ顔を見せた。
地球に行ったアーナルを追いかけるため、自身も地球に行くことを決意。
怖いものはなく、腕っぷしに自信はあったが、自分よりもはるかに若いチンピラ二人に向かって、「おい、お前達、これから俺の下部となり町を案内しろ」
その後、デンブは10秒足らずでアスファルトに顔を埋められた。
地球人とは、力の差が大きく武闘派のデンブでさえ、まったく手を出せなかった。
そこに現れた、ゲイバーの経営者に助けられ、ビジネスオネェになってしばらく地球に滞在することを決意した。源氏名は「笛羅千代(ふえらちよ)」。これは、当時いた先輩オネェから頂いた源氏名であり、地球人としての名前だった。
光邦が入ってきたのは、その数週間後だった。
「あんた、あのゲイ親父に声かけられたの? 運がよかったわね」
「なにが運がいいだ。いまでは、あの世界に足を踏み入れたことに対し俺は終わってると思っている。それに、お前がメイクした顔で店に入ってきた時は、本当にアーナルはここにいたんだと思ったよ」
「私、それを聞いて、いまアーナル本人に申し訳ないと思ったわよ」
それについてアーナルは、「私の顔と名前で遊ばないでくれ」と呆れ顔を見せた。