え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第9章 ナナミー国
さらに、アーナルを呆れさせたのは、デンブの頭だった。
スキンヘッドの頭にタトゥーで、世界地図が描かれている。
「その頭はなんだ? いつの間にそんな絵を書いたんだ?」
アーナルの問いに、デンブの表情が一気に豹変する。
ドンッと強くテーブルを叩くと、その剃り上がった頭を隠すようにまたフードを被せる。
「思い出したくもねぇ……騙されたんだ」
光邦がゆっくりとフードをめくる。
「この頭に、なにが騙されたのよ」
デンブは、フードを被せる。
「俺は、地球に来る時、その青い美しさに目を惹かれ、自分の星にもこの美しさが欲しいと願っていた。その願いを込め、ゴミ捨て場で拾った地球の模型を抱いて絵描きにこの模様と同じモノを描いてくれと頼んだんだ」
「その考え方がクソおかしいわよ。願いを込めるのに、なんで頭に地球儀をまる写ししなきゃなんないのよ」と言って、デンブのフードをめくる。
それに対して、チョットが二言入れる。
「この星では、願い事をするとき、体のどこかに文字や絵で書くといったことをするんですよ」
「そうなの? なら、クソおかしいを訂正するわ。でも、願いが叶うまでずっと絵を残さなきゃならないの?」
「いえ、十日ほどで消せばいいのですが……」
スキンヘッドの頭にタトゥーで、世界地図が描かれている。
「その頭はなんだ? いつの間にそんな絵を書いたんだ?」
アーナルの問いに、デンブの表情が一気に豹変する。
ドンッと強くテーブルを叩くと、その剃り上がった頭を隠すようにまたフードを被せる。
「思い出したくもねぇ……騙されたんだ」
光邦がゆっくりとフードをめくる。
「この頭に、なにが騙されたのよ」
デンブは、フードを被せる。
「俺は、地球に来る時、その青い美しさに目を惹かれ、自分の星にもこの美しさが欲しいと願っていた。その願いを込め、ゴミ捨て場で拾った地球の模型を抱いて絵描きにこの模様と同じモノを描いてくれと頼んだんだ」
「その考え方がクソおかしいわよ。願いを込めるのに、なんで頭に地球儀をまる写ししなきゃなんないのよ」と言って、デンブのフードをめくる。
それに対して、チョットが二言入れる。
「この星では、願い事をするとき、体のどこかに文字や絵で書くといったことをするんですよ」
「そうなの? なら、クソおかしいを訂正するわ。でも、願いが叶うまでずっと絵を残さなきゃならないの?」
「いえ、十日ほどで消せばいいのですが……」