え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第9章 ナナミー国
デンブは軽く下唇を噛み、ゆっくりと口を開く。
「いろんな事、察知出来るだろう。いきなり現れたターキーの副大臣に突然消えたお前と……て、ことはアーナルになにかあったんじゃないかと思ったんだ。てか、副大臣! あんたがこいつを連れ去ったんだろ。あんたも、ここにいるこいつがアーナルじゃないことくらい、わかるだろう!」とデンブの標的は、光邦からチョットにバトンタッチされた。
チョットは俯きながら、ポツリと「わかりませんでした……」と言った。
デンブは、それが気がかりになり、星へと帰った。
すでに各国王による争いが始まっており、デンブは我が国ナナミーで強制的に勇者とされた。
デンブはテーブルに肘をつき、額を押さえる。
「トリセンナシは武器、ガシは知恵、ターキーは技、ナナミーは力とそれぞれ選ばれた勇者が国を背負ってどちらかが死ぬまで戦い、残った国がこの星を征する。そんな戦争にまさかアーナルが選ばれていたなんてな」
「私は、木製の棒で戦う武術のトーナメントに出場したんだ。賞金と名誉を頂くために……だが、その大会は、国を背負い
相手国と戦わなければいけない勇者を選ぶ大会だった」
「いろんな事、察知出来るだろう。いきなり現れたターキーの副大臣に突然消えたお前と……て、ことはアーナルになにかあったんじゃないかと思ったんだ。てか、副大臣! あんたがこいつを連れ去ったんだろ。あんたも、ここにいるこいつがアーナルじゃないことくらい、わかるだろう!」とデンブの標的は、光邦からチョットにバトンタッチされた。
チョットは俯きながら、ポツリと「わかりませんでした……」と言った。
デンブは、それが気がかりになり、星へと帰った。
すでに各国王による争いが始まっており、デンブは我が国ナナミーで強制的に勇者とされた。
デンブはテーブルに肘をつき、額を押さえる。
「トリセンナシは武器、ガシは知恵、ターキーは技、ナナミーは力とそれぞれ選ばれた勇者が国を背負ってどちらかが死ぬまで戦い、残った国がこの星を征する。そんな戦争にまさかアーナルが選ばれていたなんてな」
「私は、木製の棒で戦う武術のトーナメントに出場したんだ。賞金と名誉を頂くために……だが、その大会は、国を背負い
相手国と戦わなければいけない勇者を選ぶ大会だった」