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「っ！」

言葉を失うアーナル。

フフンと鼻を鳴らす光邦。

わちゃわちゃとグルグル回るチョット。

「あのさぁ、あいつの正体……チョットならわかるんじゃない？」

「まままま、待ってください……なにがどうなって、ああなって……」

「やつの正体、見に行きましょうよ」と光邦はチョットの腕を引く。

すると国王は、「そこの者よ、お前はなにをしたいのだ？　我氏はこの国、いや、この惑星の王であるぞ」

「国王さん、ならさぁ、このアーナルさん頑張ったのよ。正面向いてさぁ、礼儀よく褒め称えてやんなさいよ。地球ではそれがれよ」

「やめろ光邦。ここは地球じゃないんだ。これ以上、国王さまに……」

「構わないわよ」

光邦はダッシュで、国王の前に立った。

「あら、予想外ね。てか、そっちだったのね」

光邦の目の前には、ドロドロとした青緑の塊が椅子の上にのっているだけだった。

「私、でっかいカエルかなと思ったのよ。だって、デンブがそう言ってたからね。ねぇ、デンブ」

　すると扉のかげから、ナナミーの勇者、デンブが現れた。

それは今から二日前のこと……。

ナナミーでのコメディーショーがおわり、ウラユとゲンブが帰った後に、光邦からある提案が出された。