え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第10章 ターキー国王
デンブとアーナルは、よくわからないままブレスレットをはずした。
光邦は、デンブがはずしたブレスレットを手にとる。
デンブは心配そうに、「おい、お前それをどうする気だ」
「いいから」と光邦は、それを持って外に出ると、ステージのはしの草村を足で蹴り分ける。
「み、光邦、なにをする気なの? 教えなさい」
アーナルも、胸に手をあて不安げにその行動を見つめる。
光邦は、足を止める。
「あ、こいついいかも?」
そう言うと光邦は、チョットを手招きで呼んだ。
「ねぇ、これ、咬んだり刺したりしない? 毒とかない?」光邦がしめしたのは、カブト虫のような甲虫だ。
「これは、大丈夫ですが、なにをするんですか?」
「こうするのよ」と光邦は甲虫を掴むと、その胴周りにブレスレットを巻き付けた。
その行為に、デンブが声を上げる。
「おい! ふざけるな! 国王に失礼だろ!」
「ほんと、馬鹿で鈍感よね。あんたと同じ店で働いてたことが恥ずかしいわよ。あんた達、二人で殺し合いしたいの? 私は、二人とも死なせたくないのよ」
「意味がわからない。教えてくれ」とアーナルは詰め寄る。
「教えろと言われれば、教える。でも、この国が犠牲になるわよ」
光邦は、デンブがはずしたブレスレットを手にとる。
デンブは心配そうに、「おい、お前それをどうする気だ」
「いいから」と光邦は、それを持って外に出ると、ステージのはしの草村を足で蹴り分ける。
「み、光邦、なにをする気なの? 教えなさい」
アーナルも、胸に手をあて不安げにその行動を見つめる。
光邦は、足を止める。
「あ、こいついいかも?」
そう言うと光邦は、チョットを手招きで呼んだ。
「ねぇ、これ、咬んだり刺したりしない? 毒とかない?」光邦がしめしたのは、カブト虫のような甲虫だ。
「これは、大丈夫ですが、なにをするんですか?」
「こうするのよ」と光邦は甲虫を掴むと、その胴周りにブレスレットを巻き付けた。
その行為に、デンブが声を上げる。
「おい! ふざけるな! 国王に失礼だろ!」
「ほんと、馬鹿で鈍感よね。あんたと同じ店で働いてたことが恥ずかしいわよ。あんた達、二人で殺し合いしたいの? 私は、二人とも死なせたくないのよ」
「意味がわからない。教えてくれ」とアーナルは詰め寄る。
「教えろと言われれば、教える。でも、この国が犠牲になるわよ」