え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第10章 ターキー国王
「とにかく、私の話を聞きなさい。まず、ターキーかナナミーか、どの国の名前を残すの。いや、名前なんてどうでもいいわよ。よくよく考えなさい、ここでいう国が無くなるというのは、国の名前がなくなるだけ。あとは、なんにも変わらないの。しかも、命の奪い合いをしてね。考えたらバカみたいに思わない?」
そう言われてみれば……と、アーナルとデンブは顔を合わせる。
「なぜ、殺し合いをしなきゃならないの。国王が、自ら命をかけるため、代表の勇者を押し出してさ。その疑問を持たなきゃこの世界は無理よ」
「う……」デンブは言葉を失う。
光邦に言われなければ、おそらくそんな疑問は抱かないことだろう。
「ねぇ、手っ取り早く、ここの国王に会いにいかない? それで、答えがでるかもよ」
「国王に?」
四人は、会場の控室を出ると、その足で、国王の屋敷に向かった。
デンブとアーナルの心臓は、激しく振動していた。
「おい、ツボ……いや、光邦、大丈夫なんだろうな?」とデンブ。
「あんたも、源氏名で呼びかけてるじゃない。まあ、いいけどさ。大丈夫かどうかは、わかんないわよ。試してみるだけだもん」
「おい、国王を試すような真似を……」
「私からしたら、ここの国王なんて、関係ないわよ。天皇陛下さんのいるところで生まれて育ったんだからさ」
そう言われてみれば……と、アーナルとデンブは顔を合わせる。
「なぜ、殺し合いをしなきゃならないの。国王が、自ら命をかけるため、代表の勇者を押し出してさ。その疑問を持たなきゃこの世界は無理よ」
「う……」デンブは言葉を失う。
光邦に言われなければ、おそらくそんな疑問は抱かないことだろう。
「ねぇ、手っ取り早く、ここの国王に会いにいかない? それで、答えがでるかもよ」
「国王に?」
四人は、会場の控室を出ると、その足で、国王の屋敷に向かった。
デンブとアーナルの心臓は、激しく振動していた。
「おい、ツボ……いや、光邦、大丈夫なんだろうな?」とデンブ。
「あんたも、源氏名で呼びかけてるじゃない。まあ、いいけどさ。大丈夫かどうかは、わかんないわよ。試してみるだけだもん」
「おい、国王を試すような真似を……」
「私からしたら、ここの国王なんて、関係ないわよ。天皇陛下さんのいるところで生まれて育ったんだからさ」