え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第10章 ターキー国王
改めて、国王の部屋の前に立つ。
そこで、光邦はあることを語った。
「あのさ、ウラユちゃんがいた小屋にお泊まりした時に、ふと一階にあった本棚に目がいったの。その中から適当に一冊取ったらさ、こっちの文字の横に、日本語でなにか書いてたのよ。きっとウラユちゃんが、この星の文字を勉強するために読み仮名ふって覚えようとしてたんでしょうね。そこには、この星の歴史みたいなのが書いててさぁ、得体のわからないような生物が、星を占領しようと人に化けていろいろしたんだけど、とある勇者に阻止されて切り刻まれたみたいなのよ。だけど、その勇者も命を失ったんだって。なんか、気にならない、デンブ?」
「うん……確かに、引っ掛かる。だけど意味がわからない」
「とりあえず国王に会いましょう」
「お、おい、無礼すぎるぞ」
デンブの言葉は、聞き入れず勢いよく扉を開けた。
部屋の中央には、大きな屏風のようなものが国王の姿を防いでいた。
「ナナミーの国王様。はじめまして」
光邦が声をかける。
「誰だ?」
野太い声が、屏風の向こう側から聞こえてくる。
「私、地球からやってまいりました。光邦って言いますの。この星にお世話になってますので、ぜひご挨拶をと」
そこで、光邦はあることを語った。
「あのさ、ウラユちゃんがいた小屋にお泊まりした時に、ふと一階にあった本棚に目がいったの。その中から適当に一冊取ったらさ、こっちの文字の横に、日本語でなにか書いてたのよ。きっとウラユちゃんが、この星の文字を勉強するために読み仮名ふって覚えようとしてたんでしょうね。そこには、この星の歴史みたいなのが書いててさぁ、得体のわからないような生物が、星を占領しようと人に化けていろいろしたんだけど、とある勇者に阻止されて切り刻まれたみたいなのよ。だけど、その勇者も命を失ったんだって。なんか、気にならない、デンブ?」
「うん……確かに、引っ掛かる。だけど意味がわからない」
「とりあえず国王に会いましょう」
「お、おい、無礼すぎるぞ」
デンブの言葉は、聞き入れず勢いよく扉を開けた。
部屋の中央には、大きな屏風のようなものが国王の姿を防いでいた。
「ナナミーの国王様。はじめまして」
光邦が声をかける。
「誰だ?」
野太い声が、屏風の向こう側から聞こえてくる。
「私、地球からやってまいりました。光邦って言いますの。この星にお世話になってますので、ぜひご挨拶をと」