え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第10章 ターキー国王
「私……いや、正確には私達といった方が良いだろう。ここでは、メーバと呼ばれておるようだが、いま君たちが見ているこの姿は私の本当の姿であり、もう一つの人格である」
「それ、どういうこと?」光邦が、顔を赤らめながら聞いた。
「メーバの人格が、私の中にもいる。やつらは、宇宙を彷徨い、自分たちが増殖出来る星を見つけた。それが、ここだ」
「つまり、あなたは……、メーバであり、あなたでもあるのね。なんで……、そうなったの? てか、あなたは?」
光邦の呼吸が、少しずつ荒くなる。
「私は、勇者インケイ。その昔のもっと大昔、この星をメーバから守るために自ら立ち上がった。そして戦いには勝ったが、私は自身に起こった病で力尽きた。だが、メーバは少しずつだが中身を変え、肉食化し、知恵を付けてきた。完全に、消滅させなければ、この星が危ない。それが私の心残りだった……だが」
途中、国王である勇者インケイの声が変わり、顔付きも恐ろしい形相に変わった。
「俺の体の一部が、この勇者の魂を捉えた。すると、散らばった俺の体が、少しずつ元に戻ってくるではないか。そして、我々は、勇者となった者の魂を吸収すれば、元の完全体に戻れるのではないかと確信したのだ。そのために、国王を襲い再び吸収された我が身を国王となりすまし、死んだ勇者インケイの骨を使ってそのブレスレットを作ったのだ」
「それ、どういうこと?」光邦が、顔を赤らめながら聞いた。
「メーバの人格が、私の中にもいる。やつらは、宇宙を彷徨い、自分たちが増殖出来る星を見つけた。それが、ここだ」
「つまり、あなたは……、メーバであり、あなたでもあるのね。なんで……、そうなったの? てか、あなたは?」
光邦の呼吸が、少しずつ荒くなる。
「私は、勇者インケイ。その昔のもっと大昔、この星をメーバから守るために自ら立ち上がった。そして戦いには勝ったが、私は自身に起こった病で力尽きた。だが、メーバは少しずつだが中身を変え、肉食化し、知恵を付けてきた。完全に、消滅させなければ、この星が危ない。それが私の心残りだった……だが」
途中、国王である勇者インケイの声が変わり、顔付きも恐ろしい形相に変わった。
「俺の体の一部が、この勇者の魂を捉えた。すると、散らばった俺の体が、少しずつ元に戻ってくるではないか。そして、我々は、勇者となった者の魂を吸収すれば、元の完全体に戻れるのではないかと確信したのだ。そのために、国王を襲い再び吸収された我が身を国王となりすまし、死んだ勇者インケイの骨を使ってそのブレスレットを作ったのだ」