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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第10章 ターキー国王

デンブが慌てて中に入ると、そこには国王の姿はなかった。

「おい、国王はどこいった?」

「知らないわよ。急に煙が出ていなくなったのよ」

それを聞いて、チョットが驚きの表情で口をおさえる。

「ひょっとしたら……光邦の精液が原因なのでは?」

「なんでよ」

「地球人の男の精液は、この星の物からしたら強い酸を感じるのです。ガシに渡る時に、巨大魚が光邦の精液を浴びて苦しそうにしていたり、トリセンナシの大臣や勇者が尻から煙を吹き出してました」

それを聞いて、デンブが呆れた顔を見せる。

「お前、やれたらなんでもいいのかよ。どんな性欲もってんだよ」

「私、無理矢理ここに連れてこられたのよ。やりたいことさせてよ」

「お前のおかげで、国王ご消えたんだ。聞きたいことや知りたいことがわからず仕舞いだよ! どうしてくれんだよ!」

「知らないわよ。でも、これで国王はいなくなったわよ。さあ、あなた達、この世界をこれからどうするの?」

アーナルとデンブは顔を見合わせる。

チョットは、光邦の別のところを見ていた。

「あの、光邦……しょげたものを出しっぱなしというのは、どうかと思いますが」

「なら、チョット。あなた、私の後ろから突いてくれる? 私、そっちの方も得意なのよ」

「遠慮しときます」

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