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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第11章 別れの日

まさか、我がスイートダーリンが、この星の勇者だとは……。

「まあ、ヒップのヒップは締まりがよかったから、最高だったわ。また味わってみたいわね」

「やめろ。やつらも消滅してしまうぞ」

そうこう言ってるうちに、チョットの宇宙船が到着。

デンブは右手を差し出す。

「光邦、お前のおかげでこの星の未来をいい方向に繋げられそうだ。ありがとう」

光邦はデンブの手を見つめると、フンと鼻を鳴らした。

「もう店には来ないの?」

「あぁ、そうだな。アーナルもいるし、地球にいる理由はないし、この星を守っていかなきゃならない」

「だったら、地球人より強くならなきゃダメよ。まあ、あんたとアーナルの間に子供が出来たら強い子になるだろうけどね」

「それだったら、すでにアーナルのお腹には俺の子が……」

「行動早っ! また繁殖力、強っ! 戦いがおわったの、2.3日前よ! いつの間に仕込んだのよ。まあ、いいわ。幸せになってちょうだい。私は地球に帰るわよ。気が向いたら、三人家族で地球に旅行でも来なさい。来るとき、あんた達の宇宙船が動画で撮られて何だコレミステリーにでも投稿されないか見てるからね」

「アーナルのお腹にはいま九人ほど……」

「一回でビッグダディやないの!」


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