え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第2章 サバイバル
その存在に気付いたチョットは、険しい表情を浮かべ、茶色い毛皮の物体に近付いていった。
そして、軽く手を触れると、その物体は驚いたのか、こちらに向いて仁王立ちになり、前足を大きくひろげて威嚇した。その姿は、熊ほどの大きさのハムスターのようであった。
『あなたですか、人がせっかく集めた食料を横取りしたのは』
『ギーーー!!』
『ギーじゃわかりません。ちゃんと話して下さい』
「話せるか! ちょっと待て、これヤバいんじゃないの? なんなのよこれ、熊?」
『これは、普段は草食で大人しいのですが、怒ると凶暴な肉食になるハナチャンという獣です』
「つまりかわいい名前の雑食動物ね」
光邦は、携帯を取りカメラのレンズをハナチャンに向けた。
いま、生物翻訳アプリを使って、チョットと会話をしているため、そのままレンズを向けると、内蔵されているAIが生物を正確に識別判断し言葉を理解して日本語に変換することが出来る。
「お、反応した。すごいわね、このアプリ」
これで、ハナチャンと会話が出来ると、光邦はチョットの前に立った。
「あ、あ、あの、我々の言葉が、理解できますか?」
その声に反応し、ハナチャンが『ギッ』と発した。
そして、軽く手を触れると、その物体は驚いたのか、こちらに向いて仁王立ちになり、前足を大きくひろげて威嚇した。その姿は、熊ほどの大きさのハムスターのようであった。
『あなたですか、人がせっかく集めた食料を横取りしたのは』
『ギーーー!!』
『ギーじゃわかりません。ちゃんと話して下さい』
「話せるか! ちょっと待て、これヤバいんじゃないの? なんなのよこれ、熊?」
『これは、普段は草食で大人しいのですが、怒ると凶暴な肉食になるハナチャンという獣です』
「つまりかわいい名前の雑食動物ね」
光邦は、携帯を取りカメラのレンズをハナチャンに向けた。
いま、生物翻訳アプリを使って、チョットと会話をしているため、そのままレンズを向けると、内蔵されているAIが生物を正確に識別判断し言葉を理解して日本語に変換することが出来る。
「お、反応した。すごいわね、このアプリ」
これで、ハナチャンと会話が出来ると、光邦はチョットの前に立った。
「あ、あ、あの、我々の言葉が、理解できますか?」
その声に反応し、ハナチャンが『ギッ』と発した。