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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第3章 いざ王国へ……

「どこまで行くんですか?」とウラユ。

光邦はイヤホンマイクとアプリを通して、「チョット、言ってあげて」

「@*♀∑⊄」

光邦は聞き取れなかった。ウラユは、当たり前のように、「え、王国に行くんですか」と訳す。

「あんた、凄いわね。その力、すでに都市伝説級よ」

「信じるか信じないかは私次第です」

「自分のことくらい信じなさいよ」

チョットがウラユに話しかける。

『ウラユ様は、ジャングルの中にお住まいですか?』

ウラユは、惑星語で、

『はい、どこの王国にも登場してませんし、それ以前に惑星の住民ではありませんから、最初に行ったターキー王国の国王さんが、滞在期間中ですが小屋を貸してくれました。旅行者を歓迎してくれました』

『ターキー王国ですか。我々はこれからそこに向かうのです』


この惑星には、海とジャングルに囲まれて、四つの王国が存在する。

チョットがいるターキー王国をはじめ、ナナミー王国、ガシ王国、トリセンナシ王国の四つだ。

すると、ウラユがとんでもない事実を明らかにした。

『あのぅ……ターキー王国は、お二人がやってきた草原から反対側の山を越えたところですよ』

方向を間違えた。

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