え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第3章 いざ王国へ……
光邦は、前を通るわよと言わんばかりに、きばるチョットの前を通って浴室から出た。
「あいつ、人が入ってるのわかってて、堂々とクソする? なんか、よくわからないわ」
チョットの常識はずれな行動が理解出来ず、困惑しながら部屋に携帯を取りに戻り、ハシゴを下りて一階にいく。
キッチンではウラユが、果物らしきものの皮を剥いていた。
「ウラユちゃん、ちょっと教えてほしいのよ」
「なんでしょう?」
「あのお風呂、お湯が出るんだけど、湯沸かし器かなにかがあるの?」
「お風呂ですか。穴に棒を突っ込みました?」
「あ、やっぱりあれがそうなのね。どうやってお湯が沸くの? なんか、ブヨブヨしたものがあったけど?」
「あ、ファイヤービートルの幼虫です」
「幼虫って……虫なの、虫が入ってるの!?」
ファイヤービートルは、握り拳ほどの真っ赤なコガネムシのような甲虫であり、幼虫は身を守るため、刺激を与えられると90~1500度の熱を放つ。それを利用して、穴のあいた伝熱板付き耐熱容器に幼虫をいれ、何度も刺激させると体を熱くして、伝熱板を通してタンクの水を熱くしてお湯出す。
最初に光邦が出したお湯は、幼虫がまだ生きているかを試すため、ウラユが突いた時のお湯がまだ残ったものだ。
「そんなの一匹でタンクの水を沸かせるの?」
「三匹います。一匹を刺激させると、その熱を感じて、近くにいる幼虫も敵がいると察知して体を熱くするんですよ」
「そうなの!? 凄いね。でも、捕まえるの大変でしょ?」
「あいつ、人が入ってるのわかってて、堂々とクソする? なんか、よくわからないわ」
チョットの常識はずれな行動が理解出来ず、困惑しながら部屋に携帯を取りに戻り、ハシゴを下りて一階にいく。
キッチンではウラユが、果物らしきものの皮を剥いていた。
「ウラユちゃん、ちょっと教えてほしいのよ」
「なんでしょう?」
「あのお風呂、お湯が出るんだけど、湯沸かし器かなにかがあるの?」
「お風呂ですか。穴に棒を突っ込みました?」
「あ、やっぱりあれがそうなのね。どうやってお湯が沸くの? なんか、ブヨブヨしたものがあったけど?」
「あ、ファイヤービートルの幼虫です」
「幼虫って……虫なの、虫が入ってるの!?」
ファイヤービートルは、握り拳ほどの真っ赤なコガネムシのような甲虫であり、幼虫は身を守るため、刺激を与えられると90~1500度の熱を放つ。それを利用して、穴のあいた伝熱板付き耐熱容器に幼虫をいれ、何度も刺激させると体を熱くして、伝熱板を通してタンクの水を熱くしてお湯出す。
最初に光邦が出したお湯は、幼虫がまだ生きているかを試すため、ウラユが突いた時のお湯がまだ残ったものだ。
「そんなの一匹でタンクの水を沸かせるの?」
「三匹います。一匹を刺激させると、その熱を感じて、近くにいる幼虫も敵がいると察知して体を熱くするんですよ」
「そうなの!? 凄いね。でも、捕まえるの大変でしょ?」