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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第3章 いざ王国へ……

「なにこれ、白いタンクトップに、黒いレザーパンツ……なんか、トゲトゲのついた肩パッドにシルバーナックル付きの指だしの手袋」

とりあえず、身につけてみた。サイズは少し大きいが着れないことはない。

それを見た、普段と違う出で立ちのチョットが、「アーナル様、疲れがとれたようですね。私も軽く水浴びをした後に、シャツとズボンをお借りしました。ところで、その衣裳は北斗の拳ですか?」

「なんであなたが北斗の拳知ってるのよ。おかしいでしょ」

この時点で光邦は、あることに気が付いていなかった。

二人が一階に下りると、テーブルの上には料理が並べてあり、ウラユは湯呑みのような容器にドリンクを注いでいた。

光邦の目が輝く。

「あらぁ、素敵。やっと食事らしい食事にありつけるのね」

「え、今までなにを食べてはったんですか?」

「カエルのウンコとワシャワシャした虫」

「ひょっとしたら、キュージコージのウンコですか?」

「あら、知ってるの?」

「この星では、高級食材ですよ。お金持ちの方は、マカロンのようなスイーツ感覚で召し上がってますし、乾燥すれば漢方薬にもなりますよ。羨ましいなぁ」

「私、すごい世界にきたのね」

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