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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第3章 いざ王国へ……

光邦は、着ている服を示した。

「ところで、これなに? 私の服は?」

ウラユは、二人を椅子に案内して、座らせると、「洗って干してます。お二人が着ているのは、私が預かってた相方が着ている衣裳です」と言って、二人の前に、ドリンクを出した。

「なんか、至れり尽くせりね。ごめんなさいね、迷惑かけて」

「そんな、全然です。助けていただいたし、久しぶりに地球の人に会えましたから嬉しいんです」

「そうなのね。でも相方に言っといて。この衣裳は笑えないって」


テーブルの上には野草と果実をなにかの肉と一緒に煮込んだスープ、木の実サラダ、パンのようなものが並んでいる。

おそらく、光邦が知るような普通の食材でないことは確かだ。

だが、まる一日ぶりの食事らしい食事に、そんなことは気にしてられない。

光邦とチョットは、満足げに次から次へ、ウラユが作った料理を口に運び、あっという間に美味しくいただいた。

「あと、ワシャワシャを油で揚げた物もありますよ」

「え、ワシャワシャって、あの虫でしょ? 素揚げにしたの?」

「素揚げです。お嫌いですか?」

「お好きです」

ワシャワシャの素揚げは、とても香ばしく、本当にスナック菓子のようだった。

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