え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第3章 いざ王国へ……
窓を見ると、わずかな隙間から黒い液状のものが小屋の中に入ってくるのが見えた。
光邦は窓を指差し、「え、え、え、なにあれ?」
ウラユも口を押さえながら、後退りをする。
「え、うそ! こんなところにもシャドー(※)がいるの?」
「あれはそんな名前ではありません。ブラックメーバ。肉食の原生生物ですが、獲物を見付けると粉末状になって鼻や口から獲物の体内に入り込んだり、全身にまとわりついたりして細かく捕食します。まさか、我々には襲ってこないと思いますが……」
襲ってきた。しかも、チョットに向かって……。
だが、チョットが言うような、粉末状にはならず、黒いゲル状のままでチョットの方へ、近寄っていく。
光邦はウラユの傍へ移動し、「なんなのよこれ、ウラユちゃん知ってるの?」と聞いた。
「わからないです。私が知ってるものとは違うようです」
「チョット、こいつの弱点てないの?」
「火に弱いのですが、ここでは火が使えません」
「て言うか、なんであんたが日本語で話してるのよ! てか、なんで私と会話出来てるの!?」
ようやく気がついた。そう、いつの間にかお互い会話が出来るようになっていた。
チョットは「その前に、これをなんとかしましょう」と言いながら、ブラックメーバが粉末状にならないように、注意しながら動く。
(※)シャドーとは、斗夢蒼也さんの作品「ぼっちシリーズ」に登場するモンスター。本当はブルメーバって名前の青い色で登場させるつもりでしたが、ウラユに、なぜここにシャドーがいるのと驚きのシーンを書きたかったため、黒にしました。ちなみに、ただ似てるだけのモンスターです。
光邦は窓を指差し、「え、え、え、なにあれ?」
ウラユも口を押さえながら、後退りをする。
「え、うそ! こんなところにもシャドー(※)がいるの?」
「あれはそんな名前ではありません。ブラックメーバ。肉食の原生生物ですが、獲物を見付けると粉末状になって鼻や口から獲物の体内に入り込んだり、全身にまとわりついたりして細かく捕食します。まさか、我々には襲ってこないと思いますが……」
襲ってきた。しかも、チョットに向かって……。
だが、チョットが言うような、粉末状にはならず、黒いゲル状のままでチョットの方へ、近寄っていく。
光邦はウラユの傍へ移動し、「なんなのよこれ、ウラユちゃん知ってるの?」と聞いた。
「わからないです。私が知ってるものとは違うようです」
「チョット、こいつの弱点てないの?」
「火に弱いのですが、ここでは火が使えません」
「て言うか、なんであんたが日本語で話してるのよ! てか、なんで私と会話出来てるの!?」
ようやく気がついた。そう、いつの間にかお互い会話が出来るようになっていた。
チョットは「その前に、これをなんとかしましょう」と言いながら、ブラックメーバが粉末状にならないように、注意しながら動く。
(※)シャドーとは、斗夢蒼也さんの作品「ぼっちシリーズ」に登場するモンスター。本当はブルメーバって名前の青い色で登場させるつもりでしたが、ウラユに、なぜここにシャドーがいるのと驚きのシーンを書きたかったため、黒にしました。ちなみに、ただ似てるだけのモンスターです。