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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第3章 いざ王国へ……

「ええーっ! 深い疑問を抱いたままで、この状況をなんとか出来る頭は持ってないわよ! ウラユちゃんどう思う?」

「そうですね」と言った後、すぐにこの星の言葉で『ねえ、チョットさん。火はダメだとしても、火に適応する温度のあるものなら大丈夫?』と言った。

『効果はあると思います』

それに対して光邦が、「わかった、ファイヤービートルの幼虫ね」と言った。

なぜか光邦も言葉が聞き取れていた。

「なんで?」と考えるも、先に幼虫を取りに行ってもらおうとウラユに頼む。

だが、「えー、外に何人か兵士がいますよ」と窓を指差す。どうやら、幼虫は外からださなければならないらしい。

光邦も、窓に顔を近付けてみる。

すると、盾と槍をもった毛皮を着た男達が数人並んでいるのが見えた。

「え、やだ、なんで? 五人くらいいるわよ。やっぱり私が不審者と思われたのかしら」

「言っておきますけど、私、通報してませんよ」とウラユが焦りながら言った。

「疑ってないわよ。だけどウラユちゃんはどうなのよ。あなたもここの住民じゃないでしょ」

「でも、国王から許可は頂いてます」

外から、なにか言っているのが聞こえる。

すると、チョットが、

「おそらく、目的は私でしょう」


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