え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第3章 いざ王国へ……
チョットが、ゆっくりとファイヤービートルの幼虫が入った容器をブラックメーバの上に置く。
光邦は、兵士の動きを覗う。
兵士は大人しく、その動作を眺めている。
ウラユが棒を使って、幼虫に刺激を与える。白い色の幼虫が、瞬く間に真っ赤に変色した。
「幼虫も初めてみたし、こんな色になるんだ」とウラユは興味津々。
「あなた、虫は気持ち悪くないの?」と光邦。
ウラユは涼しい表情で、「入れ物に入っていれば大丈夫っていう設定になってます」
「設定て言いなさんな」
幼虫は容器の中で湯気を発し、放出した熱は、伝熱板を通してブラックメーバに伝わる。
熱に弱いブラックメーバは身を縮めていき、やがてはパズルのピースほどに小さくくなった。
チョットはブラックメーバの様子を見つつ、「効きましたね。このままいけば、固いプラスチックのようになります」と解説。
光邦は、外の兵士に会釈すると無言で窓を閉めた。
外の兵士は、「よし、終わったようだ。皆のもの、突入!」と大声を上げ、窓に向かって突進。
だが、激しい「バーン!」という音とともに、窓に弾き返され、背中から地面に倒れた。
光邦は、「かっこ悪う~、そこは腕を前にクロスさせてぶち破ってくるでしょ~」と半笑い。
兵士は起き上がり、反論することなく普通に玄関から入ってきた。
光邦は、兵士の動きを覗う。
兵士は大人しく、その動作を眺めている。
ウラユが棒を使って、幼虫に刺激を与える。白い色の幼虫が、瞬く間に真っ赤に変色した。
「幼虫も初めてみたし、こんな色になるんだ」とウラユは興味津々。
「あなた、虫は気持ち悪くないの?」と光邦。
ウラユは涼しい表情で、「入れ物に入っていれば大丈夫っていう設定になってます」
「設定て言いなさんな」
幼虫は容器の中で湯気を発し、放出した熱は、伝熱板を通してブラックメーバに伝わる。
熱に弱いブラックメーバは身を縮めていき、やがてはパズルのピースほどに小さくくなった。
チョットはブラックメーバの様子を見つつ、「効きましたね。このままいけば、固いプラスチックのようになります」と解説。
光邦は、外の兵士に会釈すると無言で窓を閉めた。
外の兵士は、「よし、終わったようだ。皆のもの、突入!」と大声を上げ、窓に向かって突進。
だが、激しい「バーン!」という音とともに、窓に弾き返され、背中から地面に倒れた。
光邦は、「かっこ悪う~、そこは腕を前にクロスさせてぶち破ってくるでしょ~」と半笑い。
兵士は起き上がり、反論することなく普通に玄関から入ってきた。