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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第3章 いざ王国へ……

チョットが兵士に槍を突き付けられた時、国王に怒られる事を恐れ、それならばこの世を去って償おうと、自ら槍に刺されにいったことも明らかになった。

「それだけのことで命落とそうとすな!」

「だってターキー国王は、怖いんですよ」

「死ぬくらいなら怒られた方がマシだわ」

「だから、会話が出来るようになったのです」

「わからんわっ!!」

「あの、漫才の途中いいですか?」とウラユが手を上げる。

「いや、別に漫才をしてるわけじゃないわよ」

「あの、私はここの言葉を話せるんですが、ひょっとして言葉を勉強しなくても話せるようになるんですか?」

その質問に、チョットが答える。

「この星の住民はその昔、たくさんの星の人達とコンタクトを取るために、ある特殊な能力をつけることに成功しました。まず、違う星に行っても、言葉の壁やならわしにすぐ対応出来る能力、そして、星に来た人を迷わすことがないよう、こちらから合わせる能力。つまり、あなた方が話す言葉を我々は眉間で受け、脳で我々の言葉に変換し、口から出す言葉はあなた方の耳に到達するまでにあなた方の言葉に変換し、耳に届きます。こうして会話が出来るのです」

「言葉の壁を無視した、都合のいい能力を設定してもらったわねぇ」

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