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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第3章 いざ王国へ……

光邦が変換に時間がかかったのは、スマホアプリを使うため、耳にイヤホンをはめていたためだ。それが無ければ30分たったくらいから耳に馴染み、言葉が変換されて耳に入ってくるようになる。

「でもさぁ、あんた日本語喋ってるって言ってたけど、それホンマに日本語喋ってんの? 」

「間違いなく、日本語です。私は日本語を勉強したことがあります。相当昔ですから、アーナル様に会うまで忘れてました。だから、思い出すまで時間がかかりました」

すると、ウラユが疑問を投げかける。

「でも、兵士が話してる声、私は意味がわかりましたけど、日本語には変換されてなかったですよ」

「兵士はあなたに向かって話してなかったから、兵士の声が日本語にならなかったのです」

「なんだ、そんな能力あるんなら、無理して勉強しなきゃよかった。ちなみに、ここの言葉で言うと……ё∑&@」

「ウラユちゃん、凄いわね。よく覚えたものね。結構かかったでしょ」

「そうですね、2時間くらいかな」

「早っ! え、そのくらいで学べるの?」

「ネタ覚えるより簡単ですよ。光邦さんも勉強します?」

「いや、やめとくわ」

チョットが喉を押さえて、「おそらく言葉が耳に馴染んでくると文字や発音も頭に入ってくるのでしょう」と言うと、光邦が「文字も読めるの? どんな文字か興味あるけど、そこまでこの星に浸かりたくないわよ」とベッドの上に座った。

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