え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第3章 いざ王国へ……
ベッドの柔らかさが、光邦の体にあったすべての緊張をほぐす。
「なんか、いろいろなことありすぎて疲れたわ……」とふわぁ~と横になった。
そしてそのまま、息を引きと……寝息をたてた。
チョットは、ベッドから下りると、眠る光邦のベッドの下に手をついて、「ご迷惑をかけて申し訳ございませんでした。必ず、地球に送りますので、もう少し我慢してください」と深々と頭を下げた。
ウラユは笑みを浮かべながら、ソッと部屋を離れていった。
そして朝を迎えた。
小屋を出て光を浴びる光邦は、なにやら違和感を感じた。
「……こんな感じの外だったかしら?」
小屋の前に、5メートル四方の木製の柵に囲まれた溜池が見える。
「おはようございます。よく眠れました?」とウラユが小屋から出てきた。
「あ、おはよっ、ウラユちゃん。あのさぁ、こんな池、昨日あったかしら?」
所々、雑草が生い茂り、輝きを放つドブ色の水面が時々、不気味な空気を見せる。
「ドブ色っていうか、ドブよねあれ。たまに、鼻にくるわよ」
緑の空気を吸うつもりだったが、朝の飲み屋街の裏通りの腐臭のような香りが鼻の奥を貫く。
ウラユが、小屋周りを指で示す。
「この小屋は、週に2回ほど向きが変わるんですよ」
「またまたぁ~、小屋が動くわけないでしょ~」
「なんか、いろいろなことありすぎて疲れたわ……」とふわぁ~と横になった。
そしてそのまま、息を引きと……寝息をたてた。
チョットは、ベッドから下りると、眠る光邦のベッドの下に手をついて、「ご迷惑をかけて申し訳ございませんでした。必ず、地球に送りますので、もう少し我慢してください」と深々と頭を下げた。
ウラユは笑みを浮かべながら、ソッと部屋を離れていった。
そして朝を迎えた。
小屋を出て光を浴びる光邦は、なにやら違和感を感じた。
「……こんな感じの外だったかしら?」
小屋の前に、5メートル四方の木製の柵に囲まれた溜池が見える。
「おはようございます。よく眠れました?」とウラユが小屋から出てきた。
「あ、おはよっ、ウラユちゃん。あのさぁ、こんな池、昨日あったかしら?」
所々、雑草が生い茂り、輝きを放つドブ色の水面が時々、不気味な空気を見せる。
「ドブ色っていうか、ドブよねあれ。たまに、鼻にくるわよ」
緑の空気を吸うつもりだったが、朝の飲み屋街の裏通りの腐臭のような香りが鼻の奥を貫く。
ウラユが、小屋周りを指で示す。
「この小屋は、週に2回ほど向きが変わるんですよ」
「またまたぁ~、小屋が動くわけないでしょ~」