え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第3章 いざ王国へ……
「ウラユ殿、一宿一飯のご恩は忘れません。心から感謝いたします」
小屋の裏側、昨日入り口があった場所で、チョットが片膝をついて、頭を下げる。
「そんなぁ、よしてくださいよ。私が助けてもらったんですから。でも、なんか寂しいです」
ウラユは名残惜しそうに言うが、なぜか鼻の下に炭でヒゲを書いている。
「ほんと、助かったわよ。食事美味しかったし、お風呂も入れて、ベッド気持ち良かったし、それにメイク道具もいただいて……で、そこツッコんでいいの?」
「あ、いいこと思い付きました」
そう言って、ウラユが玄関に向かった。
しばらくすると小屋の反対側の空が一部暗くなり、雷が鳴った。
「あの子、あの溜池の遊び方を知ったみたい。たぶん、動画撮ってチックチョックに投稿する気よ」
ウラユが嬉しそうに戻ってくる。
「金のボケを貰ってきましたぁぁー」
「ボケてもあいつ出るの!? てか、金のボケ、見たい」
「金のボケがあったら、ピン芸人でもむっちゃいけると思ったんです。見てください、炭じゃなく、本当にヒゲがはえてきました」
「もう一度行って普通のボケを返してもらいなさい」
光邦は表情は苦笑いだったが、心では、爆笑だった。
小屋の裏側、昨日入り口があった場所で、チョットが片膝をついて、頭を下げる。
「そんなぁ、よしてくださいよ。私が助けてもらったんですから。でも、なんか寂しいです」
ウラユは名残惜しそうに言うが、なぜか鼻の下に炭でヒゲを書いている。
「ほんと、助かったわよ。食事美味しかったし、お風呂も入れて、ベッド気持ち良かったし、それにメイク道具もいただいて……で、そこツッコんでいいの?」
「あ、いいこと思い付きました」
そう言って、ウラユが玄関に向かった。
しばらくすると小屋の反対側の空が一部暗くなり、雷が鳴った。
「あの子、あの溜池の遊び方を知ったみたい。たぶん、動画撮ってチックチョックに投稿する気よ」
ウラユが嬉しそうに戻ってくる。
「金のボケを貰ってきましたぁぁー」
「ボケてもあいつ出るの!? てか、金のボケ、見たい」
「金のボケがあったら、ピン芸人でもむっちゃいけると思ったんです。見てください、炭じゃなく、本当にヒゲがはえてきました」
「もう一度行って普通のボケを返してもらいなさい」
光邦は表情は苦笑いだったが、心では、爆笑だった。