
この夏、君に溺れた
第3章 先生の部屋へ居候
「おはよう、藤沢。」
次の日の朝。
先生は前の日の晩の事を忘れているかのごとく、教師に徹していた。
「おはようございます。」
タオルで顔を拭きながら、不貞腐れた顔を見せないように頑張った。
何なのよ。
昨日の夜、私のこと名前で呼び捨てにしたくせに!
あんなに甘い声で、『芽依』って呼んだくせに!!
なんで朝になって、何でもない様に苗字て呼ぶのよ!!!
「あのさ。」
「はい?……はっ!!!!」
あまりにも腹が立って、低い声で答えてしまった。
「す、すみません。」
「いや、その……」
お互い恥ずかしい夜を過ごした後の朝にしては、気まず過ぎる。
「今日も塾?」
「はい。塾です。」
なぜかシーンとなる洗面台の前。
「じゃあ、朝ご飯作らないと。」
先生はスッと立ち去り、キッチンでガサゴソ、朝食を作り始めた。
その背中を遠くから見る、女子高生一人。
次の日の朝。
先生は前の日の晩の事を忘れているかのごとく、教師に徹していた。
「おはようございます。」
タオルで顔を拭きながら、不貞腐れた顔を見せないように頑張った。
何なのよ。
昨日の夜、私のこと名前で呼び捨てにしたくせに!
あんなに甘い声で、『芽依』って呼んだくせに!!
なんで朝になって、何でもない様に苗字て呼ぶのよ!!!
「あのさ。」
「はい?……はっ!!!!」
あまりにも腹が立って、低い声で答えてしまった。
「す、すみません。」
「いや、その……」
お互い恥ずかしい夜を過ごした後の朝にしては、気まず過ぎる。
「今日も塾?」
「はい。塾です。」
なぜかシーンとなる洗面台の前。
「じゃあ、朝ご飯作らないと。」
先生はスッと立ち去り、キッチンでガサゴソ、朝食を作り始めた。
その背中を遠くから見る、女子高生一人。
