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この夏、君に溺れた

第4章 朝も昼も夜も

ギャッ!

言っちゃった‼

赤くなる顔を両手で覆う。


「いつもの?」

だけど本人は困惑気味。

「わかった。いつも通りに……、芽依。」

「はっ、はい。」

私は顔を覆っていた両手を、顔の脇に置く。

「俺にどうして欲しいか、教えて。」


う〜ん。

その甘い声での要求。

悪くはないんだけど。


「なんか、まだ先生じゃないみたい。」

「はあ?」

先生の呆れた顔。

あっ、それそれ。

「その顔……」

「この顔?」

「責められてるみたいで、ドキドキする……」

私の胸はキュンキュンしていると言うのに、何故か先生は苦笑。

「先生?」

「お前はマゾか。」


えっ?

マゾ?

マゾって、叩かれて喜んでいる人?


「違います‼」

「はいはい。」

するとまた先生が、私の上に覆い被さった。

「いいから教えろ。お前の感じるところ。」

ゾクッとした。

背中が悶える。

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