双龍の嫁
第4章 双龍の嫁
とっくに、わたしの思考は正常な状態ではありませんでした。
それでも、人としての最後の一片を守ろうとする本能的なものからなのか。
わたしは首を左右に振りそれを拒もうとしましたが、両方に吐き出された精液、それから自らの体液のおかげで、体はわたしの意思に反し、かろうじてそれを受け入れようとしていました。
息もつけないほどの圧迫は耐えがたく、額に汗がにじみ、ボロボロと涙が流れます。
ビクンビクンとはね続ける体を夫たちが前後から支えていました。
痛みというよりもなにか得体の知れない、自分の体が別の生きものになったようでした。
なぜならこんな状況なのにもかかわらず、内部の痙攣が止まりません。
「沙耶……大丈夫。 私にもたれて息を吐いて、力を抜いて」
やがて水龍の下腹がぴたりとわたしの臀部に密着し、それが完全に呑み込まれたことを示しました。
「あぁ…っっ!いや…うぁ…ッ!あう…ひっ…!」
「交互に動いてあげるから、楽なほうで呼吸をするんだよ。 気をやりっぱなしだとこちらもきついからね………」