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騎士様は私のボディーガード

第6章 騎士様、二人はお別れです

「ミオ」



私はベッドに押し倒された。



「俺を見ろ、ミオ」



シリウスの青い瞳が私を捉える。



「今からお前の身体に、俺の存在を刻みつけてやる」

「……えっ……」

「俺のことを忘れないように、何度も何度もお前を抱いてやる」



そう言うとシリウスは切ない瞳で、私の唇に自分の唇を重ねてきた。



今までにない、優しいキス──。



「ん……シリウスっ……」



ああ、シリウスも自覚してたんだ……ずっと一緒にいられないってこと。

わかってて、それでも私と繋がりたいって思ってくれたんだ。



「うん……私の身体に刻んで。シリウスのこと、忘れないように……強く、抱きしめてっ……」



私は目尻から涙をこぼしながら、シリウスの背中に手を回した。シリウスはそれを指で拭うと、そっとキスをした。



「ミオ……」



シリウスの青い瞳が揺れる。
と、同時に息もできないほどに深く口づけされた。



「んんっ……」



舌を絡ませながら、お互い指を絡ませる。



今、この時だけは離れないように──強く。





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