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騎士様は私のボディーガード

第8章 騎士様、行かないで!

そして生理が終わった日曜日。
私はシリウスとショッピングに出掛けることにした。



「ミオ、朝からラブホはだめなのか?」

「う~ん、それは夜にね?」



後ろからハグしておねだりしてくるシリウスにキュンキュンしながらも、私はさらりとかわす。


シリウスと一日中イチャイチャしたいのは私も同じだけど、もうすぐ冬だし色々買い物がしたかったから。



「ねえ、シリウス、こたつ買おうよ。一緒に入ってぬくぬくするの」

「こたつ?」

「シリウスの世界ではなかった? 冬はどう過ごしてたの?」

「冬は暖炉だな。すぐに部屋が温かくなる」



私はシリウスとそんな話をしながら恋人繋ぎをして、いろんな場所を回った。



「ねえ、シリウス。このマグカップペアで買わない? もうすぐ出会って1ヶ月だし、記念に」



私は二つのマグカップを両手に持つ。
すると男の子と女の子のかわいいイラストが、ちょうどキスしている形になった。



「ああ、そうか……もうすぐ1ヶ月なんだな」



なんとなくシリウスが寂しそうな顔をした。



「シリウス?」

「ミオ、やっぱり少し早くホテルに行かないか?」



シリウスは切ない表情で私を見つめてくる。



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