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騎士様は私のボディーガード

第8章 騎士様、行かないで!

「すまない、ミオ……寂しがるお前を見てたら、なかなか言い出せなかった」

「……ううん……」



私はちゃんとシリウスの話を聞こうって思った。



「……いつから帰る方法、わかったの……?」

「遊園地に行く前に、向こうの世界の人間からコンタクトがあったんだ」

「えっ……」

「鏡の迷路でウラユの世界と繋がっただろ? あんな感じで、ミオの部屋の洗面所の鏡に、シャルロ王国の姫君の姿が映ったんだ」

「!」



シャルロ王国の──お姫様?



「その人は味方なの?」

「ああ、エルドラード王国と同盟を結んでいる、力強い味方だ。陛下も今、姫のもとで身を隠している」



私はなんだか少し、複雑な気分になった。



「どうやら俺がこの世界に飛ばされたのは、姫君──レティシアの魔術のおかげらしい。俺や陛下を逃がすために、安全な場所に飛ばそうとしたらしいんだ」

「えっ……」



飛ばしたのは、魔女じゃなかったの──?



「でも俺だけ別世界……異世界に飛ばされて、ミオの部屋に来てしまったというわけだ」



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