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騎士様は私のボディーガード

第9章 騎士様、愛してます♡

「えっ……」

「『美桜は俺がいなくなったら、ご飯も食べずにただ泣いて過ごしそうだから、身体が心配だ。だからたまには一緒に、ご飯を食べてやってくれないか』って」



それを聞いた瞬間、涙がブワッと溢れた。



「ちょっ……美桜さん!?」

「……シリウスっ……」



私はその場で泣き崩れそうになった。
まさかシリウスがそんなことを俊輔さんに頼んでいたなんて……。



「あの、美桜さんっ……ここじゃなんだし、とりあえず中入りましょうっ、ね?」

「うん、ごめんっ……」



私は玄関の扉を開けると、俊輔さんを招き入れた。



「えーと、電気、電気……」



泣きじゃくる私にアタフタしながら、俊輔さんは私の鞄を置いてくれたり、肉じゃがをレンジでチンしたりした。



ウラユが居た時はよくここで俊輔さんも一緒にご飯食べてたし、どこに何があるかもある程度は知っている。



「すみません、美桜さん。勝手に何品か作らせてもらいますよ」



俊輔さんはキッチンで手際よく手を動かす。
しばらくすると、美味しそうな匂いが漂ってきた。



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