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騎士様は私のボディーガード

第9章 騎士様、愛してます♡

「俺、シリウスさんが羨ましいです、自分に自信あって。今度いつ会えるかわからないのに、それでも絶対帰ってくるからって美桜さんと約束して、元の世界に帰っていくなんて……かっこよすぎますよ」

「……っ……」

「俺はウラユにそこまで言えなかった。離れたら気持ちブレるかもって思ったし、そこまで覚悟ができなかった。こわいじゃないですか、信じて待ってたのに裏切られたら……」

「俊輔さん……」

「あっ……美桜さんは気にしないでくださいね! シリウスさんならきっと帰ってくるって、俺も信じてますから!」

「ありがとう……でも、やっぱり不安にはなるよ。それが普通だと思う」

「美桜さん……」



前もシリウスとそんな話したっけ。

愛する人がそばにいない、しかもいつ会えるかわからないんじゃ、たいていは身近にいる相手を選ぶだろうな、って。



でもシリウスはそれでも私を抱くと言ってくれた。私のことを忘れないように何度でも抱いて、身体に刻み込むって。



しかもあの青い瞳で「信じて待っててくれ」なんて何度でも言われたら……


もうただひたすら信じるしかない。





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