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「社長に明日話してみます。……ところで美桜さん、この部屋にいて気分が悪くなったことはありませんか？」

「いえ？」

「そうですか……あなたは強いんですね。それか、守られているのか……」



強い？ 守られてる？
一体なんのことだろう……。



そういえば朝比奈さんの額に少し汗が滲んでるような……。



「……あの、気分悪いですか？」

「いえ、大丈夫です」



朝比奈さんはにっこり笑う。



「今度は社長と一緒に、この部屋にお邪魔してもよろしいでしょうか？」

「はい、大丈夫です」



私は朝比奈さんを玄関まで見送った。



「はあ、今日は色々あったな……」



広瀬さんの話すごくショックだったのに、シリウスに会えるかもしれないってわかった途端、その事しか考えられなくなっちゃった。



シリウスに会いたい……
一目だけでも見られるなら、それで……
ううん、正直抱きしめてもらいたいし、キスもして欲しい……

シリウスの温もりを感じたい……



「ね、シリウス……会いたいよね……」



私はシリウスの剣をギュッと抱きしめた。