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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「ん……」



何かいい匂いと心地いい音で目が覚めた私は、ぼんやりと部屋を見渡した。
誰かがキッチンに立って、料理を作っている背中が見える。



「……お父さん?」



思わず、そう声に出してしまった。



「ん? ミオ、起きたのか?」

「えっ、シリウスっ?」



まさかシリウスがキッチンに立って料理してるなんて!



「ははっ、なんだよ、その豆鉄砲でも食らったかのような顔は」

「だって、シリウスが料理してるんだもん!」

「俺だって少しくらいは作れるさ、野営する時もあるしな。それに、いつもミオに作ってもらってたから、たまにはな」

「シリウス、私のために……? ありがとう」

「もうすぐできるから、シャワー浴びてこいよ」



私は頷くと、浴室へと向かった。
シャワーを出す時に鏡に写った自分の身体を見て、あちこちについたキスマークに気づく。
首筋にもついていて、『ミオは俺のものだ』という印が嬉しくなった。



いつの間にか朝になってたけど、あれから何回抱かれたのかわからない。



あんなに私を抱いたのに、先に起きて朝御飯作るなんて……シリウスはタフだなぁ。




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