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騎士様は私のボディーガード

第2章 騎士様、居候します!?

「……で? 他のルールは?」

「ルールその三、さっきみたいに敵が現れても戦わないこと」

「はあ? 戦わずにやられろっていうのか?」

「ううん、戦わなくても説得とかできないかなって……」

「無理だな。まともに話が通じる相手じゃない」

「……っ……」

「──だが、騒ぐと部屋を追い出されかねないんだろ? さっきの奴も黙っちゃいないだろうしな。わかった、なんとか戦わなくても防げる方法を考える」

「シリウス……」

「でもルールその一だけは納得できないな」



そう言うと、シリウスは切ない瞳で私を見つめてきた。



「俺を焦らすつもりか?」

「じ、焦らしてなんか……」



シリウスは私の頬に手を伸ばす。



「こうするのも駄目か?」

「……っ……」


シリウスに触れられてる部分が熱くなる。




「だ……駄目ですっ!」



こうして私とシリウスとの共同生活が始まった。



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