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騎士様は私のボディーガード

第2章 騎士様、居候します!?

「なんだ、お前は……変な格好しやがって」

「すっ……すみませんでした! 以後気を付けます!!」



私はシリウスの腕をぐいぐい引っ張ると、背中を無理矢理押して部屋の中へと押し込んだ。



「あのね、シリウス……聞いて」



私はなるべく声を抑えて、シリウスに向き直った。



「今から言うルールを守ってくれるなら、ここにいてもいいよ」

「いいのか?」

「ルールその一、絶対に私に触らないこと」

「……は?」

「ルールそのニ、鎧や剣は身につけずに過ごすこと」

「なんでだ」

「言ったでしょ? 武器を所持してるのがわかったら捕まるって。鎧も目立つし、その軍服もマントもやめてね」

「じゃあ、何を着ろと」

「私が明日、男性用の服を買ってくるから」

「店に行くってことか? それなら俺も一緒に……」

「だめ! あなたはここで待ってて」



シリウスは私の言うルールに不服そうな顔をした。



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