騎士様は私のボディーガード
第16章 騎士様、詳しく説明してください!
「えっ……ここはどこ?」
今、私たちがいる場所は、明らかに私の部屋ではない。
どころか、日本でもない。
青い空と、緑の草原。
そして西洋の城へと続く舗装されていない道。
その道には馬車が走っていて、まるで違う世界に来てしまったみたいだ。
「ねえ、シリウス……」
不安げにシリウスの顔を見上げると、シリウスも神妙な面持ちで城を見つめていた。
「すまない、ミオ。どうやら俺たちはシャルロ王国に来てしまったようだ」
「───えっ!?」
まさかとは思ったけど、本当に!?
ここが、シャルロ王国だなんて──……。
「一体どうやってこんなこと……」
「誰かがカナメの結界を破ったんだろう」
「誰かが? 誰……」
言いかけて私はハッとする。
「どういうつもりか知らないが、どうやら魔術師は本気で俺たちをどうにかしたいらしいな」
「魔術師っ……」
私がシリウスの記憶を失ってしまったのも、全部魔術師のせいだ。
「ミオ、絶対に俺から離れるなよ。今からシャルロ城に行く。そこでレティシア姫に元の世界に戻れるよう頼むから、それまで辛抱してくれ」
「う、うん……」
今、私たちがいる場所は、明らかに私の部屋ではない。
どころか、日本でもない。
青い空と、緑の草原。
そして西洋の城へと続く舗装されていない道。
その道には馬車が走っていて、まるで違う世界に来てしまったみたいだ。
「ねえ、シリウス……」
不安げにシリウスの顔を見上げると、シリウスも神妙な面持ちで城を見つめていた。
「すまない、ミオ。どうやら俺たちはシャルロ王国に来てしまったようだ」
「───えっ!?」
まさかとは思ったけど、本当に!?
ここが、シャルロ王国だなんて──……。
「一体どうやってこんなこと……」
「誰かがカナメの結界を破ったんだろう」
「誰かが? 誰……」
言いかけて私はハッとする。
「どういうつもりか知らないが、どうやら魔術師は本気で俺たちをどうにかしたいらしいな」
「魔術師っ……」
私がシリウスの記憶を失ってしまったのも、全部魔術師のせいだ。
「ミオ、絶対に俺から離れるなよ。今からシャルロ城に行く。そこでレティシア姫に元の世界に戻れるよう頼むから、それまで辛抱してくれ」
「う、うん……」