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騎士様は私のボディーガード

第16章 騎士様、詳しく説明してください!

まさか本当にレティシア姫に会うことになるなんて、すごく不安……。
それに異世界に来てしまったなんて、もしこんなところで一人になったら生きていけない。



私はギュッとシリウスの服を握った。



「大丈夫だ、ミオ。レティシア姫に会う前に、俺の親友に会いに行く」

「親友?」

「ああ、きっと俺たちの力になってくれるはずだ」



城に続く道を歩いていると、城下町が見えてきた。



「あの、シリウス……重くない? 私、自分で歩けるから下ろしていいよ?」



シャルロ王国に来てから、シリウスはずっと私をお姫様抱っこしたままだった。そのおかげで通行人からはジロジロ見られ、ずっと注目を浴びていた。



「心配するな、俺は大丈夫だ。それに靴を履いてないのにこんな所、歩かせるわけにはいかないだろ」

「でもシリウスだって靴履いてないじゃない。私は大丈夫だから……」

「靴をお探しですか? お嬢さん」



不意に話しかけてきたのは、背中に荷物を背負ったおじさんだった。お腹がぽっこり出ていて、髭を生やしている。



「靴ならありますよ。ちょうど今から町に売りにいこうと思ってたところです」



そう言うとおじさんは背中の荷物を下ろして、袋の中に手を入れた。



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