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騎士様は私のボディーガード

第3章 騎士様、違反です!!

「この世界は便利な物が多いな。しかしこんなスペースではさすがに無理だな」

「な、何の話っ?」

「いつかお前と一緒に風呂を……」

「入りません!!」



私はシリウスが用を足してリビングに戻るのを確認すると、「絶対にこっちに来ないでよ!」と念を押し、着替えとタオルを脱衣所に置いてお風呂の扉を閉めた。



「ふうっ……」



自分の家なのに落ちつかないなんて……こんなの実家にいるみたい。



「……」



私はシャワーを浴びながら、実家に居たときのことを思い出した。



私が二十歳になった時、突然両親が離婚した。
原因は性格の不一致らしく、私が中学生の頃からすでに離婚しようと決めていたらしい。


父は家を出て行き、母はすぐに新しい男と付き合うようになった。再婚はしていないけど、その男はうちに居候している。


だから私は家を出た。
もうあの家に、私の居場所はないから……。



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