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騎士様は私のボディーガード

第3章 騎士様、違反です!!

どんなに安くても壁の薄いアパートでも、ここは私の唯一の居場所なんだもん……シリウスには早く元の世界に帰ってもらわないと!



シャワーを浴びて浴室から出ると、私は素早く服に着替えた。洗面所で濡れた髪をドライヤーで乾かしてると、シリウスが鏡越しに覗きこんできた。



「それはなんだ?」

「髪を乾かす電気製品だよ。スイッチ入れると温かい風が出てくるの」



ふ~ん、とシリウスは興味津々で見てくる。
まるで子供みたい。



「ごめん、シリウス。私買い物してくるから、家で大人しくしてて」



私は急いで出かける準備をする。



「本当に一人で大丈夫なのか?」



シリウスが心配してきたから、私は目を丸くした。



「あはは、大丈夫だよ、シリウス。ここはあなたの世界みたいに戦争が起きる世の中じゃないの。よっぽどのことがない限り、危ない目に合わないから大丈夫だよ」





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