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騎士様は私のボディーガード

第3章 騎士様、違反です!!

「ミオ、安心しろ」

「……え?」



その時シリウスの手が私の頬に触れた。



「何があってもお前のことは、俺が守ってやる」

「──…っ」



シリウスの二度目の守ってやる宣言。
不思議──なぜかその言葉を聞くと、心が落ち着いてくる。
シリウスが守ってくれるなら大丈夫だって、思えてくる。



だけど───


「ありがとう、でも私には触れないでね?」



そのままキスしようとしてきたシリウスに、私は笑顔で言い放った。



「朝からルール違反、してるからね?」

「ちょっと待て。これくらいはいいだろ?」

「だめ。キスも触れるのもだめなんだからっ……」



だけど私の胸はドキドキしていた。
シリウスに触れられたところが熱い。

守ってやるなんて、そんな真剣な表情で言われたら……



「あれ? そういえばシリウス、鍵持ってないよね?」

「カギ?」

「やばい、私の全財産がっ……!!」



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